義務教育にモヤッとしているに読んでほしいイエナプラン教育の話「オランダの個別教育はなぜ成功したのか」リヒテルズ直子著




こんにちは。3歳6歳姉妹の母あすかです。

先日うちの子が通う幼稚園に、長野県佐久穂町に開校するイエナプランスクールの方がお話しに来ました。私は用事があって行けなかったのですが、ママ友の評判が良かったので本を読んでまとめてみました。

小中学校の義務教育にモヤモヤしてる人、必見です!

「オランダの個別教育はなぜ成功したのか イエナプラン教育に学ぶ」から学んだこと

イエナプラン教育とは

イエナプランは、1924年、ドイツにあるイエナ大学の教育学者、ペーター・ペーターゼンが同大学の実験校で始めた教育モデルです。このイエナプランを積極的に取り入れ、発祥国のドイツを遥かに凌ぐ勢いで発展しているのがオランダです。オランダは憲法で教育の自由を保障しているため、他国の教育手法であっても自由に取り入れることができます。そうした背景もあり、1960年代に初めてイエナプラン校が設立されて以来、急速に普及してきました。

引用 http://www.futureedu.tokyo/education-news-blog/2017/7/18/21/jenaplan-seminar-report

ドイツ発祥のイエナプラン教育ですが、世界の中で最も幸福度が高い国の1つとして知られているオランダで普及しました。オランダの働き方は以前から興味があったので、オランダが取り入れてる教育ってどんなものだろう?と好奇心をそそられました。

イエナプラン教育の本質とは

  • 子どもたちが自然の力で学ぶことを尊重する
  • 人生を自律的に生きていけるように、楽しみを持つように、未来に楽観的に関われるように導く
  • 大きな課題を解決できる人材に
  • 幸福な大人を育てるための教育

個人的に「未来に楽観的に関われるように導く」「大きな課題を解決できる人材に」「幸福な大人を育てるための教育」にグッときました。

画一一斉授業の問題点

この本の冒頭から結構衝撃でした…

一昨年、日本に帰国した折、ある地方都市の小学校の教室で見た光景を私は今でも忘れることができません。21世紀の、それも、世界中の国の人々から科学技術の先進国と羨望されている日本で、いまだこんな授業が行われているのか、と率直に驚き、落胆し、そして、そういう教育を受けること以外にほとんど選択肢を持っていない日本の子どもたちがほんとうにかわいそうだと思いました。

引用「オランダの個別教育はなぜ成功したのか

この方が見たのは30人程度の教室で当てられた子どもがうまく答えられずに口をつぐんでしまう、という場面でした。日本の教室ではよくある場面ですよね。
私も学生時代は、わからないときはなるべく当てられないように先生の目を見ないようにしてたなぁ。

このようなわからないことを学ぶ機会を奪われた子どもたちが、やがて、なんのために学校に来ているのかを自分でもわからなくなってしまい、生まれてから10年にも満たない年齢で、学ぶことの楽しさを知らないまま、不登校や引きこもり、落ちこぼれになっていくとしても無理はありません。

引用「オランダの個別教育はなぜ成功したのか

 

多くの子どもたちにとって、知識や技能を幅広く学べる場は、学校に限られています。その限られた教育の場で、わからないことを堂々と言えず、自分の発達の状態を誰にも把握されていない子どもたちが日本にはあまりにも多く放置されているように思えてなりません。

引用「オランダの個別教育はなぜ成功したのか

日本は戦後をずっと引きずっているような気がします。先生の能力というよりは、制度や規則に問題があると著者も書いています。

オランダの授業風景

  • 子どもたちは5〜6人のグループを作って勉強
  • 先生が全員に同じ説明をするのはそれほど多くない
  • 一人一人の子どもがコンピューターに向かったり、廊下の机で勉強したり、それぞれの課題をこなしている
  • 先生はグループごとの席に座って勉強している子どもたちの間を静かにゆっくり回りながら、必要に応じて小声でアドバイスをしている
  • 課題を終えた子どもは、教室の外の廊下や、ホールの明るい窓のそばなどで、その時間の教科以外の追加学習に取り組んだり、パズルやゲーム感覚で挑戦的な課題に取り組む

ザッと特徴をまとめるとこんな感じです。日本の教育とは色々違う点があるのですが、個人的に興味深いと思ったのは

一人一人の課題が違うところや、教室では不必要な制限がないこと。先生が話している時間以外はトイレに立つことも自由、かといって何もせずボーッとしたりおしゃべりに夢中になっている子どもはいないそうです。

課題が豊富にあって、パズルやゲーム感覚でできる課題もあるというのもいいですよね。勉強=楽しいものとなれば、机に縛り付けられることも、制限も必要ないんだなというのが印象的でした。

習熟度モニター制度

オランダの小学校では、一人一人の子どもの発達・習熟の度合いを客観的な測定法を使って、定期的にモニターすることが義務付けられています。

引用「オランダの個別教育はなぜ成功したのか

こう聞くと、模試やテストかな?と思いますが、この結果は原則非公開だそうです。日本ではテストの結果は公開で、自分の立ち位置を数字で評価される機会ですよね。習熟度モニター制度では、発達が滞っている能力があったら、その問題の原因を探りそれを解決するために個別指導の方法を考慮するきっかけです。それぞれの最大限の発達を目的としています。

テストと言えば、高校の数学のテストがわからなすぎてマークシートをおっぱいの形に塗りつぶしてた同級生がいましたねw

リュックサック制度

オランダでは、障害のある特定の子どもに対し、支援の予算を算出して補助金額を決めて、それを子どもが自由に選んだ学校に持っていくというもの。リュックサックというのは一人一人の子どもが判定によって算出された金を背負ってくるという象徴的な意味です。

発達障害児の受け入れについては、うちの子が通う園も「個性の幅が広い、全ての子どもはそれぞれユニーク」という方針が似ているので、割と障害児が多いです。長女のクラスにも発達障害の子が1人いますが、普通に一緒に過ごしてます。

小学校に上がると、普通学級ではついていけないけど、支援学級ではゆっくりすぎるっていう子もいるそうですが、イエナプランのようなスタイルならスピードの問題はあまり感じなそうだなと思いました。

子どもたちのためという軸

うちの子達が通ってる幼稚園はちょっと変わっていて、他の小学校や保育園・幼稚園に先生が見学にくるようなところです。

方針は「日本一幸せな幼児期を過ごして欲しい」。すごいコンセプトですよねw

先日運動会があったのですが、参観でリレーの練習風景を見てひっくり返りそうになりました。

うちの園のリレーは、通称りんごリレーから始まります。

2チームに分かれて走るのですが、走り終わった後の子がこれから走る子の後ろに並ぶので、無限にリレーが続きます。そこで子どもがハタと「たくさん走れて楽しいけど、誰が勝ったかわからない!」と気づきます。

そこで次に出てくるのが、メロンリレー。

メロンのヘタの上に走り終わった子が並ぶので、先に走り終わった方の勝ち、ということで勝敗が分かるリレーに進化します。

という話のところで参観でしたが、2チームに分かれた子どもたちの数がおかしい。よくある園帽子を白と色に分けてレースが始まるのですが、人数が10対15くらいで数が合っていません。

「え、え、どういうこと!?」と見守っていると、子どもたちも気づかずそのまま走り始めてしまいますw
当然人数が少ない方が勝つのですが「勝ったけど、なんか変だったよね?」と作戦会議すると、子どもがハタと「人数が合ってない!」と気づきます。
そこで、人数を揃えて再スタートして、ようやくフェアなリレーが始まるわけですw

コースを横切って走ったりしても先生は「早かったね!」と言いますw

普通は「リレーというルールありき」で始まると思うのですが、うちの園は「リレーとはなんぞや」から始まります。

勝っても負けても「なぜ勝ったか」「なぜ負けたか」を徹底して検証して作戦を立てます。

毎日プリントにはどんな作戦を立てたかというのが書いてあって、最終的には作戦27までありました。そんな様子を垣間見ていたので、リレーの前から泣いてしまい、リレー最中は号泣w思い出しても泣ける。

勝つことも目的の1つなんだけど、一人一人が自分の課題をクリアするためにどうしたらいいかを徹底的に考えて走るので、勝っても負けても承認できるところがすごいなぁと思います。

障害児も同じクラスで過ごしているので、個性の幅が広く「一人一人の進み方が違う」という前提で、早く走る子もゆっくり走る子も、自分なりの課題を持って挑む。勝っても負けても承認できる。そんな幼稚園なので、一人一人が自分が源でリレーに挑んでるし、楽しそうなんですよね。

仕事柄他の園の行事の撮影に行くと練習風景を見ることも多いのですが「子どものための行事」から「先生たちの成果を見せる場」にすこーーーしずつ軸がズレて行っちゃうところが多いです。
運動会の練習は軍隊さながらなところもあるし、お遊戯会では、一人一人の靴下の高さを揃えて見た目をよくしたり…
それって、誰のため?って思うことあります。一生懸命やってるとなかなか気づけないのかも。

イエナプランは子どものための軸がブレてなさそうだし、興味深いので12月に説明会行ってこようと思います。

前の園の園長先生は、シュタイナーやモンテッソーリの学校には行かせないほうがいいという考え方だったそうです。世の中いろんな人がいるから、普通の小学校に行って揉まれなさいと。幼稚園時代に心の土台はできているからってことらしいです。

行かせるかどうかは別として、幸福度ランキングの高い国が取り入れてる教育に興味があるし、学びが楽しそう。

説明会に行ったらまたレポしようと思います!

 

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