梅干しは昔から「朝の梅干しはその日の難逃れ」というように塩気と酸味が効いた梅干しには不思議な効用がたくさんあります。
酸、塩分ともに胃酸の動きを助けますので、食欲不振を改善、食べたものの消化に役立ちます。梅の酸には強力な殺菌力もあり、動物性たんぱく質やその他の腐敗毒を中和してくれます。毒消し効果が抜群なうえ、クエン酸と塩分、各種ミネラルで身も心もスッキリします。
素晴らしい効用がたくさんある梅干し。
どんな梅干しを選べばいいかをまとめてみました。
妊娠している方、授乳していて薬が飲めない方は必読です!
目次
- 「調味梅干し」ではなくホンモノの梅干しを選ぶ
- 国産の梅を使用したもの
- 無添加の梅干しを選ぶ
- 一番需要!梅干しに使われている塩にこだわる
- 国産梅、無添加、自然塩で作られた梅干し
- 薬が飲めない妊婦さん、授乳中のお母さんは梅干し必須!
「調味梅干し」ではなくホンモノの梅干しを選ぶ
梅干しには大きく分けて3種類あります。
梅干しとは
梅を塩漬けして干したもの。いわゆる昔ながらのシワシワの梅干しですね。
梅漬けとは
まだ完熟しない梅を収穫して調味液に漬けたもの。いわゆる「カリカリ梅」です。
毎年義母がカリカリの梅を刻んで送ってくれていました。去年から自分で漬けています。
調味梅干しとは
いったん塩漬けして干した梅干しを水洗いして塩分を抜きその後調味液に漬けたもの。
名称が調味梅干しになってますね。
減塩志向から普及した「調味梅干し」
梅干しは梅の重さの2割程度の食塩で塩漬けするためどうしても塩分濃度が高くなります。近年の減塩志向の影響で調味梅干しが普及しています。
梅干し・・・・・・塩分濃度20%以上
調味梅漬け・・・・塩分濃度10〜5%
塩分が少ない分カビなどが発生しやすいため合成保存料が使用されている可能性が高く調味液の中には化学調味料や甘味料のステビア、香料、色素などの添加物が使われることも少なくありません。
調味梅干しは、水洗いされることでクエン酸が梅干しの半分しかありません。クエン酸は疲労回復や抗菌作用による口臭予防胃腸の調子を整えるカルシウムの吸収を促進するなどさまざまな効果があります。
我が家でも私が漬けた梅漬けは酸っぱいのか食べてくれなくて、塩分控えめではちみつ漬けの調味梅干しはよく食べてくれます。需要があるからたくさん出回っているのはわかりますが、こどもに食べさせるには添加物が気になります。
妊婦さんや子どもが梅干しを食べるなら、添加物がないものを選びたいですね。
国産の梅を使用したもの
安い梅干しのばあい原料の梅干しはほぼ中国産。日本で消費される梅干しの約半分が
中国産なんだそうです。原料の梅の原産地には表示義務があるため商品の表示をよく見れば中国産か国産かは簡単にわかります。
調味梅干しがなんなのかを知らなかった頃買った梅干し。産地だけはチェックしてたので国産です。
無添加の梅干しを選ぶ
本来の梅干しの材料は「梅、塩」だけ。
昔ながらの梅干しは梅の重量の2割程度の食塩で塩漬けして作ります。塩分濃度は高くなりますが一年中食べられるようにした保存食です。
減塩志向で、塩分濃度がパッケージにかかれているものが多いですが20%以上のものだと保存料が入っていない可能性が高いです。
塩分濃度と合わせて「無添加」かどうかチェックして購入してみましょう!
一番需要!梅干しに使われている塩にこだわる
「減塩」が叫ばれている時代ですが、減塩すべきなのは「塩化ナトリウム」という精製塩のこと。塩こそ命で、からだになくてはならないもの。涙も汗も鼻水も血液も羊水もおしっこもしょっぱい。体液はみんなしょっぱいから、補強しないといけません。
病院で出産する時にマタニティ料理教室で徹底的な減塩を教わりましたが、今思うと塩化ナトリウム(精製塩)のことだったんだなぁと思います。
ここでおすすめの塩は、海水を煮詰めてつくったミネラルいっぱいの自然海塩のこと。カリウムやマグネシウムなどミネラルが含まれています。
自然海塩をどうやって選べばいいかというと、塩の工法を見てみます。
塩化ナトリウム
製造方法
原材料名:海水(岡山)
工程 :イオン膜・立釜
と書かれています。
「イオン膜」「立釜」という表示のあるものは、工場で作られている塩化ナトリウム純度の高い塩です。ミネラルもそれなりに含有しているものもありますが、人為的に添加されている為、自然なお塩のミネラルバランスからはかけ離れています。
再生自然塩
製造方法
原材料名:天日塩(89.3%メキシコまたはオーストラリア)、海水(10.7%沖縄)
工程 :溶解、平釜
「溶解」という文字が確認できます。これは外国産の天日塩を輸入して日本で溶解させ、にがりを加えて作った再生自然塩です。イオン膜で作った塩に比べるとミネラルバランスは改善されていますが、人為的に再生されたものですから本来の海の塩からはまだかけ離れています。
どこかでシママースがいいと聞いてからずっとリピートしていましたが、これは再生自然塩だったんですね〜
自然海塩
製造方法
原材料名:海水(伊豆大島)
工程 :天日、平釜
海の精は、昔ながらの伝統的な製法に基づいた良いお塩だそうです。私も調べていくうちに知ったお塩です。今度からはこの塩にしようと思います。
国産梅、無添加、自然塩で作られた梅干し
ここまでこだわると、もう手作りするしかないんじゃないか?と思いましたが、ありました!
樽でも買えるようですw これは無敵!
薬が飲めない妊婦さん、授乳中のお母さんは梅干し必須!
なぜ私が梅干しをこんなに押すのかというと、薬としての効能がすごいからです。
梅としょうゆとしょうがと番茶で作る「梅しょう番茶」というレシピがありますが、どれだけ梅しょう番茶に助けられたか!
発熱、頭痛、胃の不調、腹痛、下痢、腰痛、自律神経失調症、おなかが張る、過労、気管支ぜんそく、過食症、拒食症、食中毒、食あたり、急性じんましん、生理痛・下腹部痛、つわり、更年期障害、血液浄化、冷え性、神経痛、貧血、低血圧
これだけの効能があります。
薬箱に色々揃えなくても、その都度作るので新鮮です。使用期限を気にすることもありません。
特に胃腸系の症状によく効くので「今日揚げ物食べ過ぎた・・」という日は速攻梅しょう番茶を飲みます。子どもの風邪がうつって嘔吐した時もすぐに復活できました!
1年分の医療費より梅干しを買う方が安い
昨年6月に1キロ漬けた梅干しも、一年かけて少しずつ梅しょう番茶にしたりおにぎりに入れたりして食べています。1年1キロあれば家族分は足りそうな感じです。
海の精の梅干し樽800gで3300円(税別)ですが、病院に一度行けば梅干し代以上にはかかりますよね?
市販薬も解熱鎮痛剤、胃薬、下痢止めなどを揃えるとそれなりにかかると思います。
妊娠中は薬を飲めませんが、私も妊娠中は梅しょう番茶のおかげでほとんどトラブルなしで過ごせました。梅しょう番茶のおかげで病院いらず、薬いらずな体になってきましたよ。
「お母さんは家の要だから」とよく叔母に元気づけてもらいますが、お母さんが不調だと家の中がうまくまわらなくなってしまいます。
すべてのお母さんが元気でいられるよう、私はこれからも梅干しをゴリ押ししていきますよ!
最近のコメント