薬になる味噌の選び方。除菌よりもいい味噌を選ぼう。

薬なし育児

近年の除菌ブーム。すごいですよね。

洗濯も除菌、食器洗剤も除菌、子供のおもちゃも除菌、手や指も除菌。

小さい除菌ボトルをぶら下げているお母さんもたくさん見かけます。

私はなんだかこのブームが変だなぁと思っています。目に見えないものをなぜそんなに恐れるのでしょうか。

子供が保育園に通っていると、感染症が流行します。うちの子も、もれなくインフルエンザに感染しました。でも、溶連菌や感染性胃腸炎や水ぼうそう。いろんな病気が流行する中うつる子とうつらない子がいるのはどうしてでしょうか。菌のせい?でもうつらない子はどう説明するんでしょうか?

その答えは、菌が生きている味噌を選んでいるかどうかだと思うんです。

そろそろ我が家の手前味噌がなくなるので、味噌の選び方についてもう一度よく考えてみようと思います。

 

世の中にはいい菌と悪い菌がいる

人の口、鼻、胃、腸、皮膚など全身にわたり無数の“常在菌”がいます。常在菌には、それぞれ役割があり、病原菌の侵入を防いだり免疫バランスを保ったり、必要な栄養素を作り出しています。

除菌することでこうした必要な菌を殺してしまっている可能性もあります。

そして子供が自分で風邪のウイルスと戦う力が弱くなり、結果的に体の弱い、風邪をひきやすい子供になってしまうのです。

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味噌は手でかき混ぜて作りますが、同じ材料を使っても作る家でそれぞれ味が変わります。それは常在菌のしわざです。

私は4人の主婦仲間と一緒に味噌作りをしていますが、最初の年は全員同じ豆、同じ塩、同じ麹で味噌作りをしました。

 

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味噌開きをして、3軒分の味噌玉を持ち寄って味比べをしたところ、味が全然違ったんです。これが常在菌・・・!と菌の存在を感じた瞬間でした。

食べ物を長期保存したり、美味しくしてくれるのは菌のおかげです。醤油や梅干し、パンがふくらむのも菌のおかげですね。

菌は、一緒に生きていく仲間。家で発酵食品を作っていると、仲間のように思えてくるのです。

菌が生きている味噌の選び方

スーパーに山のように並んでいる味噌。どの味噌を選べばいいか悩みますよね。自分に合った味噌は手作りするのが一番ですが、仕込みの時期も過ぎてしまったので(味噌は寒仕込みといって寒い時期に仕込みます)来年から味噌作りにチャレンジしましょう!

味噌は常在菌が織りなす生き物。その有効成分は味噌が生きたまま食卓に届けばいいのですが、市販のスーパーは加熱殺菌処理されたものや、アルコールで発酵を止められたものが多いです。ここでは、どんな味噌を選べばいいか見ていきます。

アルコールが入っていないもの

原材料の表示をみると「大豆、こうじ、塩、酒精」とかいてあるみそがあります。この「酒精」はアルコールのこと。

アルコールを入れるのは、発酵を止めるためです。アルコールの入っていない味噌は、こうじ菌や乳酸菌が生きています。この状態でパック詰めをすると、発酵が進み二酸化炭素が発生し続けるため、容器が膨らんで破裂することがあります。

 

アルコールが入っていない味噌を選ぶこと。そして、容器にバルブがついていたり、発酵が進まないよう冷蔵庫に置いてある味噌を選びましょう。

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このような空気穴があるものを選びましょう。

加熱殺菌されていないもの

アルコールではなく、加熱して発酵を止めているものもあります。加熱処理については表示されていませんが、加熱処理されるのは「だし入り味噌」に限られます。

味噌の中の酵素によってだしの成分が分解されてしまうからだそうです。

 

 手作り味噌は、こうじが呼吸ができる味噌樽で作ろう

 

自家製味噌を作るのにお手軽な、ジップロックなどの保存袋で仕込む方法があります。実家でも昨年IKEAのイースタードで味噌を仕込んで、1キロもらって食べていますが、密閉されてこうじが呼吸することができなかったせいか、こうじがあまり溶けていませんでした。

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つぶつぶはこうじです。普通は暑い夏でこうじは溶けてしまいます。

味噌は生きているので、呼吸ができるように樽で仕込む方がいいんですね。

とはいえ、場所もとらないし、樽を用意する必要もなくお手軽に仕込むことができるジップロック味噌はビギナーにはおすすめです。一度ジップロックで味噌作りを経験してみて、来年も作ってみたい!と思ったらぜひ味噌樽を使って漬けてみてください。

自家製味噌で変わった、子供の熱 

昨年末から自家製味噌で作った味噌汁を毎日飲み始めました。すると、以前は熱を出すと夕方から上がることが多かったのですが、今は朝からパッと高熱を出して夜には下がり、1日で熱が終わることが多くなってきました。先日おたふく風邪にかかった時も、熱は1日でパッと高熱が出て終わり、翌日からは元気に公園を走り回るほど軽く済みました。よくおたふく風邪にかかると、痛くて食べ物が食べられないと聞きますが、そんな様子もなさそうでした。味噌汁のおかげで、丈夫な体ができつつあります。

毎日一杯の味噌汁を子供に飲ませよう

味噌汁のいいところは、いい菌がとれるだけでなく、塩気がとれるところにもあります。味噌や梅干しなどの塩漬けは常温でも腐ったりすることはありません。人間も同じで、減塩をしていると体の具合が悪くなり、ウイルスやばい菌、細菌をからだ自身がつくり、培養器となってしまいます。食べ物が本物で血液がきれいで正常であれば、いっさいの菌は体のなかで発生しないけれど、塩が足りないと病気と縁が切れません。

毎日一杯の味噌汁で、菌に負けない丈夫な子供に育てましょう!

 

おすすめ味噌

オーサワジャパン 天然醸造みそ

 

脱脂大豆や遺伝子組み替え大豆の心配がない、国産大豆を使ったものを選びましょう。杉樽に仕込んで二夏以上熟成させた「天然醸造みそ」。

時間をかけることですばらしい味と香り、そして腸内で善玉菌を応援する有用菌が生まれます。

塩がモンゴル産なのが惜しいですね。

海の精 玄米味噌

 伊豆大島で天日と平釜を用いて海水から直接生産した日本の伝統海塩「海の精」。化学肥料を使用せずに栽培した大豆(非遺伝子組み換え)、秩父山系の城峰山頂付近より湧出する天然水を原料に、天然醸造法にて二〜三年熟成。食品添加物不使用の生味噌なので、酵母や乳酸菌が生きています。

オーストラリアやモンゴル産など外国の海の塩で作った味噌が多い中、海の精は伊豆大島の塩です。身土不二(身体と環境はバラバラではありませんよという意味)と考えると国産の塩で作られた味噌の方が自然ですね。

1キロ1500円近くするものもあるので、私もちょっと買うのを躊躇しましたが、美味しいので味噌汁がごちそうになります。何より、子供が丈夫になっていく姿をみているのはいいですね。除菌ジェルや除菌スプレーを買う代わりに美味しい味噌をポチッとどうぞ。

 海の精 玄米味噌

 

 

 

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