こんにちは。5歳2歳の姉妹の母あすかです。
本日の活字中毒書店は「中医治療学マニュアル」です。
薬を使わずに日々の不調を治したいという方にオススメです。
※大変マニアックな内容になっていますので、興味のない方はここで閉じてください※
昨年の秋に中医学の先生に出会って
「なんでもわからないことは聞いてくださいね」
と言われたものの「何がわからないか、わかりません」
という回答をしてしまいました。
この感覚は久しぶり。
用語がわからなければ質問のしようがないと思ったのもあるし
理論を学ぶのと同時に
症状ベースの中医学版家庭の医学がほしいなーと思って
高かったけど(定価6,600円+税)この本を買ってみました。
一般家庭に必要なものかどうかはわかりませんw
「中医治療学マニュアル」目次
※大きい&分厚い&重いです(26cm×18cm×厚み2.5cm)
呼吸器系病証
感冒(風邪)、咳、喘証、肺結核
循環器系病証
胸痛、眩暈、冷え性
消化器系病証
胃痛、腹痛、嘔吐、下痢、便秘、食欲不振、泌尿・生殖器系病証、排尿困難、浮腫、インポテンツ、男性不妊症、月経痛、不妊症
精神、神経・筋系病証
頭痛、顔面痛、鬱証、不眠、痴呆、痺証、腰痛、肩こり
代謝、その他内科病証の弁証論治
糖尿病、肥満、疲労・倦怠、発熱、のぼせ
五官・皮膚科病証の弁証論治
鼻淵、眼精疲労、耳鳴・難聴、脱毛症、ニキビ、アトピー性皮膚炎
こんな症状について、治療原則や薬物療法(漢方)、鍼灸両方や食事療法などの治療の仕方が載っています。
基本中国語ベースなので、「痺証」とか、なんて読むかすらわからないものもありますw
私の使い方
例えば、 滅多にないですが、頭痛に見舞われた時。
- 外感性頭痛(風・寒・湿・熱の外邪が身体や頭部に侵入)
- 内傷性頭痛(肝・脾・腎の機能失調)
- 肝の機能失調による頭痛(ストレスなど精神活動の失調により肝鬱を招く)
- 脾の機能失調による頭痛(飲食の不摂生や過度の思慮により脾胃が弱り気血両虚に陥る)
- 腎の機能失調による頭痛(加齢、房事過多(夜の営みが多い)などにより腎の陰精を消耗)
- 瘀血による頭痛(外傷で頭部に瘀血が生じ、頭部脈絡の気血運行が阻害される)
原因はこんな感じでいくつかあって、
それぞれ主症状やそれに伴う症状(口の乾き、発熱、便秘、濃尿など)に自分の症状を照らし合わせて、原因を特定していきます。
頭痛で中医学マニュアルをみた時は、おそらく風寒タイプだったので
治療原則は「風寒の邪気を除き、頭部経絡の気血運行を改善し止痛する」とあります。
鍼灸療法ならこちら。
- 風治
- 風府
- 百会
- 合谷
- 風門
(もう1つありましたが読めない漢字でした😅)
「風」のつくツボというのは後頭部、うなじあたりに集中していてます。
これらのツボに瀉法(邪を取り除く)を用いる。と書いてあるので
あずきカイロを熱々にして、風系のツボに当てて一休みしたら頭痛がスッと治りました。
あとで中医整体の先生にそのツボで合ってたか聞いてみましたが
風系のツボで治ったならそうだと思いますとのこと。
余談ですが、髪の毛切ると風邪引くっていう人いませんか?
それは、首のうしろから風邪が入るみたいです。
うちの夫も冬場に髪切るとソッコー風邪ひきます。
体は薬を持っている
漢方、鍼灸治療について詳しく載っているわけですが
漢方だと、漢方を手に入れるか、薬膳で同じ効能があるものを探したりする必要がありますが
ツボだったらいつでも押せるし、なんだったら素手でもいいんだ!と思うようになって、ツボの面白さにハマっています。
中医整体の先生は手技(いわゆるあん摩)なので、いつでも手ぶらです。
症状に対して診断できるようになる、という高いハードルはありますが
ツボはおもしろいです。
先日子供が熱出して頭痛いと言った時も、この本をパラパラと見て
肝系か?と予測を立てて頭臨休というツボを押しました。
それが合ってなくても、手当してもらってるというのが満たされるようです。
マニアックだし高いのでオススメかどうかはわかりませんが
私にとっては手放せない本です(^^)
基本的な中医学の全体像はこちら。
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