風邪は人体実験。変態のコロナ養生

風邪・発熱

こんにちは!人よりちょっと知りたがりの変態の三児の母あすかです。
私の場合、体調不良になると、絶好の実験の機会!とちょっとウキウキします。
こんなことを書くと、変態!!!変な人!!!と言われるかも知れませんが、そうなんです。変態なんです。
中医学講座の自己紹介も、ナントカアドバイザーとか、あえて資格などナシで「変態」という肩書きを背負ってやっています。

(背負ってるつもりはなくて、それが一番しっくりくる、というだけの話なのですがw)

中医学講座の受講メンバーも、こういう実験大好き変態が集まってます。類友。

そんなワタクシも先日めでたくコロナに罹患しました。
予定は一週間分盛大に流れましたw(リスケジュールに対応してくださった皆様、ありがとうございました)

2歳の末っ子以外、ばあばまで全員かかりまして、10日ほど自宅缶詰生活でした。
東京都から物資を届けてもらい、何とかしのぎました。プリッツ8箱入ってたって噂聞いたけど、結構実用的な食材が入ってました(レトルトのお粥とか、ご飯、親子丼とカレーのレトルト、野菜ジュース、ゼリー、お菓子たくさん)

その昔社畜時代は、38℃あっても出勤がデフォルトだったけど、コロナ時代は優しいよね。完全に治るまで家から出られないって、私はすごくいいなぁって思ったりします。

変態のコロナ養生をまとめました!

風邪のステージ

まず、風邪の基礎知識です!
季節的に冬風邪の話です。
中医学だと、大体風邪のステージが4つあります。
①風邪に入られたばっかり(表邪侵襲)
②風邪が肉に入る
③風邪が裏に入る
④回復期・消耗期

といった感じ。
コッチの世界だと、ウイルスの種類とかはあんまり関係なくて、全部引っくるめて「邪(じゃ)」。雑!
邪がどこの段階にあるか、が重要。

寒い季節の風邪だと、背中に邪がペタッとはりつくとゾクゾクしたり、首・肩が凝ったり、頭痛がしたり。
この段階だと、背中にぎゅーっと体の陽気を集めて汗をかかせて邪を散らす「葛根湯」がオススメ。


ただし!ゾクゾクしてから24時間までがポイントなので、自分でも気づかないうちに次の段階に入ってることも。

その次は邪が肉に入った段階。寒気、発熱、関節痛など。私はこの段階でよく脇腹ズキズキになります。。
この段階は、解熱の生薬である柴胡と、体を温める桂枝(シナモン的なもの)生薬が入ってる「柴胡桂枝湯」がオススメ。
柴胡桂枝湯の段階は結構期間が長くて、これを常備しておくことを全力でオススメします。

そしてその次は高熱の段階。
邪が裏=お腹に入って、高熱、下痢、嘔吐などの症状になります。
出来ればこの段階になる前に、柴胡桂枝湯などで食い止めると、大幅に体力を消耗せずに済みます。

邪と戦った後は消耗&回復期。
戦った後は、汗をかいたり発熱したり、24時間フルマラソンの後のような消耗感があるのでしっかりケアします。


漢方だと補中益気湯や十全大補湯がオススメ。

といった感じで、邪の種類に関わらず邪がどこにいるか?どんな症状か?を見極めて漢方を選んでいきます。
段階にバチッと合うと、数時間で経過します。
風邪は万病の元っていうくらい、あらゆる病気は風邪がこじれた結果だったりします。入り口で邪にお帰りいただく知識っていうのは、人生のクオリティを上げるのよね、と思ってます。

高熱には板藍根(ばんらんこん)

いつもなら柴胡桂枝湯などで、高熱の段階をパスしていますが、コロナにかかったことで20年ぶりくらいに39℃の高熱が出ました。。
2日半くらい39℃一定で、めっちゃしんどかったです。。

高熱に効く漢方もあるんだけど、中医学の師匠は口酸っぱく「強い解熱の漢方は予後が悪くなる」とのこと。

作用が強い分、弱ってると二次災害がある場合も。
オススメは板藍根茶(ばんらんこんちゃ)です。
東洋の抗生剤と言われていて、マイルドに清熱解毒してくれます。
味は青汁っぽいので、変態じゃないと飲もうとは思えないかもしれませんが、、
前々から高熱には板藍根と聞いていて、これは試す絶好のチャーーンス!と思いお湯にといて何度か飲んでみると、、
ある瞬間、お腹の中のドロドロがスッキリ流れた感覚!!
なんていうか、パイプフィニッシュして排水溝の詰まりが取れた感じ?
なるほど、こうやって、詰まりを取って体のシステムを正常化させて治していく感じなのね。と人体実験好きの変態はホクホクでしたw

ちなみに、シンプルに高熱なら黄連解毒湯というのがあって、買ってみました。夫にも飲んでもらったら、熱は下がったけど下痢してました。
作用の強い漢方は「オラオラ系」で、熱は下げてくれるけどイケないものも出してしまうらしい。
ガッと熱を下げてくれるものはその分振り子の幅もデカいというか。
中医学を勉強してると色んなことが急がば回れなんだなと思うので、無理に熱は下げずに板藍根茶あたりでマイルドに清熱するのが良いらしい。

発熱で失ったものを取り戻すには

2日半39℃が続いたので、汗や気などを大量放出。失ったものが戻ってくるまでに結構時間がかかりました。
とにかくだるい、眠い、食欲なし、便秘、、
ブログ記事も投稿画面は開くんだけど、1文字も書けない日々が結局2週間くらい続いたかな。
基本に健康がないと、ブログって書けないのね~と痛感。
その昔は喉をやられて喉が痛くなってオカマみたいな声が2~3週間とかよくやってました。
回復期にどうやって取り戻すかがわからなかった。

変態になってからは、補中益気湯という最強アイテムを知って、もうこれしか勝たんと思ってます。

補中益気湯を飲むと、体のシステムが正常に作動して、ご飯の時間になるとお腹が減って、ふいてもつかないラッキーウンコが出て、夜はぐっすり眠れる。
正の連鎖に乗れると無理なく徐々に治っていく感じがします。

そんなわけで今回常備しておいてヨカッタシリーズは

  • 板藍根茶(ばんらんこんちゃ)
  • 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

でした!

それぞれ風邪を引くと出てくる症状=ウィークポイントってあると思うので、その辺の話をまとめた動画を見て薬箱にいくつか漢方を常備しておくと良いと思います!

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