50代からの働き方|更年期でも“疲れない仕事”の見つけ方

中医学

「最近、やたら疲れが抜けない」

「更年期ってどんな感じ?(ガクブル)」

「これからの働き方、どうしよう」

そんな声を、アラフィフ世代からよく聞くようになりました。

それもそのはず。中医学では、任脈・衝脈のバックアップが弱まる時期がちょうどこのタイミング。

思春期に始まった“命の流れ”が、ひとつの節目を迎えるのが更年期なのです。

労働適齢期は16〜60歳。 中医学的にも理にかなってる!

日本では「労働できるのは16歳から60歳くらいまで」とよく言われますが、実はこの区切り、中医学の視点でも合点がいくんです。

「男性は8の倍数、女性は7の倍数で体の変化が訪れます」

…もう若い人には伝わらない養命酒のCM。

私たちの体は「任脈(にんみゃく)」と「衝脈(しょうみゃく)」という、生殖やホルモンバランスを司る“バックアップ回路”に支えられています。

この任衝脈がぐんぐん育っていくのが思春期。そして、だんだんその力が弱まっていくのが更年期。

つまり、生殖能力と労働力は密接に関係していて、60歳を過ぎた頃から体のバッテリーは本格的に節電モードに入るということ。

「まだ働きたい!」と思っても、20代、30代のような働き方では“バッテリー切れ”を起こしてしまうのも無理はありません。

バッテリーは、その人それぞれ生まれ持った容量があります。尽きたらお終いよ、というシステムなのです。

「五労」って知ってる?疲れの原因になる5つのパターン

中医学では、疲れを生む主な原因として「五労(ごろう)」という概念があります。

これは、体のどこかに“同じ負荷”をかけ続けることによって起こる消耗です。

  • 久視(きゅうし・目の使いすぎ)

  • 久臥(きゅうが・寝すぎ)

  • 久坐(きゅうざ・座りっぱなし)

  • 久立(きゅうりつ・立ちっぱなし)

  • 久行(きゅうこう・歩きすぎ/動きすぎ)

パソコンに向かいっぱなしの仕事、立ちっぱなしの販売職、寝たきりさえも、同じ負荷になります。

「同じ姿勢で長時間」という働き方は、50代の体にとってはもう消耗の元凶なのです。

◯◯バカは才能!“やっても疲れないこと”を仕事にしよう

ここでひとつ提案です。

もしあなたが「◯◯バカだよね〜」と呼ばれるくらい、夢中になれることがあるなら——

それを仕事にしてみませんか?

人にはそれぞれ、「やっても疲れないこと」があります。

それは、たいてい「向いてること」だったり、「得意なこと」だったりします。

たとえば、私は家で文章を書いている時が一番ラク。パソコンに向き合って作業してるのは苦ではありません。逆に、長時間の運転はヘトヘトになります。

あなたにとって「これならいくらでもできる」ということがあれば、それがヒントです。

夫は48歳で独立。“無理をやめた”ら、やっと回復してきた話

うちの夫は48歳で独立しました。

それまではバイク屋で、真夏の炎天下も真冬の凍える日も、ほぼ屋外or車の中という働き方。

腎精(じんせい)をかなり消耗していて、休日は「疲れてるのに寝られない」とよく嘆いていました。

独立してギター教室を始めてから、最初は集客ゼロで大変でしたが、今では少しずつ安定してきました。何より体の無理が減ったと感じているようです。

暑さ寒さにさらされないだけで、体はずいぶんラクになります。

長く働くために、“無理しない働き方”を見直そう

「老後が不安」と思うのは当然です。

でもその不安を解消する方法は、必ずしも「今の仕事を続ける」だけではありません。

むしろ、今までと違う働き方に変えることで、“長く働ける”体になるという選択肢もあるのです。

  • 体に無理がない

  • 時間に追われすぎない

  • 楽しい・飽きない

  • 自分の強みが活かせる

そんな仕事に出会えたら、50代からの人生がもっとラクで、もっと楽しくなるかもしれません。

疲れやすくなった、眠れなくなった、なんとなく不調……。

それは、あなたがダメになったんじゃなくて、体が次のフェーズに入ったよ、というサインかもしれません。

任脈・衝脈の切り替わりを意識して、自分に合った働き方を探す。

それは単なる“仕事の話”ではなく、「これからの生き方」の話でもあります。

50代からの働き方、そろそろ見直してみませんか?

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