おじいちゃん・おばあちゃんは7人兄弟、父・母は4人兄弟、自分は2人兄弟、そして今は不妊に悩む人が増えています。
昔より経済的にも食糧事情も豊かになったのに、不妊に悩む人が多いのはなぜだと思いますか?
今子供を2人育てていて、7人も産んで育てたひいおばあちゃんって何者!?すごすぎる!と思うんです。祖父母と一緒に住んでいたとしても、年の近い子供を次々5〜7人も産めるパワーのある人って現代ではほとんど見たことがありません。
戦前・戦中の時代なのにポンポン赤ちゃんを産んでたおじいちゃんおばあちゃんって一体何を食べていたんだろうと思いませんか?
マクロビオティックなど安全な食や健康に対する関心は高まっているのに、なぜ不妊やお産が大変になっていくのでしょうか。
私はその答えを「飽食の時代」にあると考えています。
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飽食(ほうしょく)とは
飽食とは「十分に食べて満ち足りること。食物に不自由のないこと」
飽食を辞書で調べてみると、こんな風に書いてあります。
現代は「食べ過ぎ」が原因の病気ばかりです。
戦後、日本は欧米のカロリー栄養学を押し付けられ洗脳されて、肉はスタミナ源、卵は完全栄養食、牛乳はカルシウム源といわれて、1日33品目、2400キロカロリーとることが健康なからだをつくると教え込まれ、すりこまれてきました。
お人よしの日本人は欧米の考えを信じ、蓋を開けてみたらすっかり病人大国になってしまった。
「子宮を温める健康法」若杉友子
一汁一菜を提唱する若杉ばあちゃんはこう言ってます。
妊娠すると母子手帳とともにもらう資料や、出産関連の本に「母乳がよく出る食事は一汁三菜が理想」と書いてありますが、それもこの欧米のカロリー栄養学が基本になっています。
私も一生懸命一汁三菜作って食べる&子供に食べさせてましたが、結果として健康になったかというとそうでもなくて。一汁三菜を理想としている現代は不妊に悩んでいる人も増えてるわけですよね。
そろそろ気がついた方が良いとおもいませんか?この食生活じゃダメだってことに。
飽食の反対は、粗食。粗食とは?
かつて日本には、日本の風土の中で生まれてきた独自の食生活がありました。
米や雑穀(アワ、ヒエ、キビなど)芋類を主食とし、季節の野菜や豆類、海藻、魚介類を食べるというもの。「粗食のすすめ」の幕内秀夫さんはこういった食生活を「粗食」と言います。
粗食といっても、具体的に何を食べれば良いの? という疑問には「一汁一菜(ごはん、みそ汁、野菜のおかず)」をおすすめしたいです。
一汁一菜とは
一汁一菜(いちじゅういっさい)とは日本における献立の構成のひとつ。
・主食・・・・玄米などの穀物
・汁物・・・・みそ汁など
・おかず・・・(惣菜)1品
・漬物・・・・(香の物)
この4種類をセットにして食べることです。香の物は数に含まれないそうです。
「粗食のすすめ」の幕内さんは魚介類は食べて良いと言っているのに対して、「一汁一菜子育て法」の若杉さんは肉・魚・卵・大豆製品は食べない方が良いと言っています。
私は、魚介や豆類は日本で昔からよく食べられているものなのでOKだと思っています。夫も魚が好きなので。
一汁一菜で栄養は偏らない?
一汁一菜で栄養は偏らないの?と聞かれることがあります。世間的な栄養学とかけ離れているので私も疑問に思っていましたが、納得いく一説があったのでご紹介します。
「バランスのとれた食事」の「バランス」とは一体なんなのだろう。
例えば、北極圏に住むイヌイットの人たちは野菜はほとんど口にせず、アザラシや白熊の肉を主食にしている。パプアニューギニアの高地で暮らす人々は、1日に1キロ以上のサツマイモを食べ、それ以外は極めて少ない。
それでも、当時のイヌイットは「栄養のバランスが悪いためとくに病弱だった」という話は聞いたことがない。むしろ「バランスのとれた食事」をしているはずの現代の方が、貧血やアレルギー疾患などの慢性病が増えているのだ。
一体どうしてなのだろう。
それは、イヌイットやパプアニューギニアの人たちが、自分たちの生まれ育った土地のものを食べているからだ。過去何千年という歴史の中で、先祖たちが食べては捨て、食べては選んで、ようやく作り上げた食習慣を守っているからなのだ。そうした伝統的な食習慣は、世界中どこでも、その土地に育った人の体質に一番合うものがあるはずなのである。
「粗食のすすめ」幕内秀夫
栄養が不足している時に、口内炎になったり、肌が荒れたり、爪が割れたりしませんか?私は一汁一菜で肉や卵はほとんどとらない生活をしていますが、そういった症状は、むしろ「バランスのとれた食生活」をしている時よりもなくなりました。実験体質な私が先に問題ないと実証済みなので、安心して一汁一菜を実践してみてください。
飽食で産んだ長女、粗食で産んだ次女の違い
長女の時は世間にならって一汁三菜を頑張って作っていました。今考えてみると、食欲に任せて多国籍料理状態になっていました。妊婦検診のあとはランチに行くのがお楽しみでしたね〜今日は中華、明日はイタリアン♪みたいな感じでした。
出産当日もイタリアンのバイキングに行って、高血圧に苦しみました。(180くらいまで上がりました)今思えば当然という気がしますがその当時はわからなかったです。
出産自体は5時間半という安産でしたが、高血圧だったので目の前を星が飛んでいましたし、お産が楽という感じではなかったですね。
それに対して妊娠前からマクロビオティックを実践してお腹で育てた次女は、トラブルもなく楽なお産でした。お産の最中にどのくらい頭が出てるか確認したくらいですからw 余裕がありましたね〜
次女は生まれてからもよく寝る&よくおっぱいを飲む機嫌の良い子で 友達からは「サイレントベイビー」と呼ばれていました。そのくらい情緒が安定して手のかからない子です。長女も手のかかる方ではなかったと思いますが、次女常にご機嫌です。
親戚に喪黒福造みたいに指さされて「あんた!小さい時手のかからない子は大きくなってから大変なんだよ!」と言われましたw怖いですw
粗食で子育てが楽になる→また産みたくなる良い循環をつくる
今までフレンチだ、イタリアンだのを好んで食べていた女子にとって、和食限定で、しかも肉・卵・乳製品はほとんど食べないというと禁欲的だと思う人もいるでしょう。
でも、ぐるっと周りを見渡してみてください。病気でも健康でもない半病人ばかりではないですか?どんな食事をとれば私たちは健康でいられるのかというと、その答えは簡単です。自然の摂理に沿ったもの、気候風土に合ったものに食を戻せばいいのです。
日本人が生涯にわたって心身ともに健やかでいる方法は、和食を自分たちで作って食べることです。
一汁一菜で楽な子育てをして、また産みたくなるという循環を、次の世代にも受け継いであげてください。
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