こんにちは。4歳2歳の母、あすかです。
せっかく作った離乳食を食べない、子供がご飯を食べない、という悩みを持っているママは多いと思います。
幼稚園のママ友に悩みを聞いたら
「子供がご飯を食べない」
「食べるのが遅すぎる(二時間かかるw)」
という人がほとんど。
「食べ過ぎて困る」という人はクラスにたった一人でした。
うちも類にもれず、長女が3歳くらいまで家では超偏食でした。
豆腐しか食べない
ご飯にかけたふりかけしか食べない(しかも市販のキャラクターもの)
肉しか食べない
で、ご飯の後にお菓子やらデザートはバクバク食べていました。
しかーし!子供が食べないのにはわけがありました。
中医学×西原式育児×薬膳という観点から考えてみました!
子供の臓器は未熟
生まれてすぐの赤ちゃんは胃が徳利型と聞いたことはありませんか?
徳利ってコレですよ?
胃といえばこんな曲がった感じですよねぇ。
トイレでおしっこできるようになるのは、1歳〜3歳くらいだし、小学生までおねしょしてる子もいるくらいです。
トイレでうんちできるようになるのもヒトそれぞれです。
子供は大人のミニチュアで生まれてくるわけではなく、ヒトっぽい形をしているけどかなり構造が違うようです。
こどもの生理的特徴
不定期で受けている中医整体の先生がオススメしていた「こども薬膳―健やかに育てるための薬膳レシピ」。
こちらに載っているこどもの生理的特徴がわかりやすかったです。
- 臓腑嬌嫩(ぞうふきょうどん)ーこどもの臓器はやわらかい
- 形気未充(けいきみじゅう)ー臓器の組織の形と働きが不十分で弱い
こどもの臓器はやわらかくて、形も働きも不十分で弱い、というのが基本。
- 腎気未充(じんきみじゅう)ー腎の働きが不十分で夜尿やおしっこの回数が多い。
- 脾常不足(ひじょうふそく)ー胃、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓の働きが弱くて不十分なのですぐ腹痛、下痢になる。
これに対して子供にも有り余っているものがあって
- 肝常有余(かんじょうゆうよ)ー肝の働きが常に興奮しやすいので、感情が不安定ですぐに笑ったり、泣いたり、怒ったり、高熱が出たりけいれんしたりする。
肝の働きは有り余っていて感情が不安定です。
油を消化する胆汁酸を出す胆嚢は3歳以降の完成と言われています。
3歳までの発熱は油が原因であることも多いです。
歯が生えそろうまで母乳中心の「西原式育児」
赤ちゃんの腸が完成するのは乳歯が生え揃う2歳半頃で、それまでは母乳中心を推奨する「西原式育児」という育児法があります。
西原式育児ではは離乳食を1歳半〜2歳半くらいから始めることを推奨しています。
3歳頃までは母乳やミルクを中心にお米や野菜など、ゆっくりゆっくり離乳をすすめていきます。
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人間は24歳で完成する
人間の歯は生まれた時には生えていなくて、長い時間をかえて乳歯から永久歯に生え変わり、24歳頃に最後の永久歯が生えてくるそうです。
西原克成医師の歯はヒトの魂である―歯医者の知らない根本治療という本にこんな図が載っていて、私はとてもピンときました。
男性は8の倍数、女性は7の倍数
↑養命酒のCMで聞いたことありますよね。
先日中医整体の先生に、精の観念について話を聞いてきました。
男性は8の倍数、女性は7の倍数で体の変化が起こっていく。
男の子は8歳で永久歯が生えて
16歳で精通を迎え
24歳で身体が成熟して親知らずが生えて
32歳で身体の状態がもっとも充実する。
女の子は7歳で永久歯が生え
14歳で初潮を迎え
21歳で身体が成熟して親知らずが生えて
28歳で身体の状態がもっとも充実する。
もちろん個人差はあると思いますが、確かに男性女性でこんな風に変化していく人が多いなと納得しました。
身体の成熟は男性で24歳、女性で21歳。
大人と同じものが食べられるまで臓器が発達するには、これだけの時間がかかるんです。
お酒だって20歳からだし、20歳から食べられるようになったものもあるはず。
私はミョウガとか、苦いものは飲兵衛になってから好きになりましたねー。
さて、母子手帳やWHOが推奨している離乳スケジュールを見てみましょう。
生後5、6ヶ月から始まって、18ヶ月には離乳が完了している。
離乳食ではたいていの食材をまんべんなく食べさせていきます。
おかゆから始まり、卵、肉、乳製品、果物、野菜、海藻類、麺類、などなど・・
臓器が未熟で、十分に消化液が出ていないとしたら?
子供の未熟な臓器にとってはとても負担が大きくなります。
それが、魔のイヤイヤ期やアトピー、アレルギー、発達障害につながっている、というのが西原克成医師の見解です。
薬膳からみる、こどもが喜ぶたべもの
西原式育児を実践していて、臓器が未熟な3歳以下の子供に食べさせられるものの共通点はなんだろう?とずっと考えていまして。
マクロビの陰陽・・でもなさそうだし・・
ホクホクした根菜とかとうもろこしとか甘い系で、水分が少ない野菜は好きなんだなーと思い
ふとオールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の 教科書の薬膳における食材の性質を眺めていたら
西原式育児を実践している次女(2歳半)が食べても影響が少ない食べ物は
平性で甘いもの
という共通点に気がつきました。
こどもには平性で甘い食材がオススメ
食材には五味五性という性質があって
5つの味と性格で分類しています。
平性とは、冷やし過ぎず温め過ぎず、寒熱どちらにも属さない穏やかな食材。
虚弱体質の人や病後、高齢の人にも安心です。
こどもは肝常有余で、心と肝は高ぶりやすく感情が不安定なので、肝をおだやかに発育させるため平性の食材をおすすめしています。
平性の代表的な食べ物は
- とうもろこし
- じゃがいも
- やまいも
- キャベツ
- もやし
- 人参
- あずき
- 大豆
- ごま
- ぶどう
- りんご
- 豚肉
- うるち米etc..
こうやって見ると確かに子供が好きそうな食材ですよね。
甘い食材は
- 白米
- バナナ
- 牛乳
- はちみつ
- 肉類
- 大棗
- 甘草
- 黒砂糖etc..
中国の食材が基本なので「?」というものもありますが。。大棗、甘草とか。
毎日使える薬膳&漢方の食材事典 に食材の特性が詳しく載っています。
個人的にこの食材事典は超オススメ。
今何冊か薬膳食材事典を読み漁っていると、本によって食材の性質が違うのがちょっと気になるけど。。
子供が消化できないものを食べさせてない?
お子さんが食べないと悩んでいる弁当箱をのぞいてみると
そりゃ食べないわ・・みたいな食材が結構入ってたりしてね。
ほうれんそう(涼性、甘)とか
アスパラガス(涼性、苦、甘)とか
栄養のあるものを食べさせないと💦と思ってたけど、食べてくれないものも多かった。
で、食べないから吊り下げ菓子とか大量に持ち歩いてました。以前の私です。
ご飯食べないけどアイスとお菓子は食べるっていう本末転倒な日々でした。
こどもは本能的に自分が消化できるものをわかっている、と思う。
内臓が未熟で、自分が食べられないことを知っているというだけなんだと思う。
ただし、精製塩や白砂糖、粗悪な油、添加物で味覚が壊れている子は別です。
ご飯やさつまいもの甘みが物足りないっていう子は、どんどん刺激を求めてしまう。
いろんなものから栄養をとれるようにならなきゃ!ってママも必死になるけど
体は食べたものじゃなくて消化したものでできている。
母乳やミルクは未熟な臓器でも消化できるから、本人が欲しがるだけ飲ませて
あとは平性で甘いもので内臓を作っていければこどもは十分に育つ。
そうやって育った子は本当に病気もしないし、わからんちんにもならない。
それが、西原式育児、イヤイヤなし育児ってことなんです。
負のループを断ち切って幸せな子育てをしてほしいんです。
こちら側でお待ちしてますよー
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